本研究では,対面(face-to-face)行動を促進するヘッドバンド型デバイスFaceLooksを開発する.本デバイスを用いて,他者の顔を見ることが困難な発達障害児の支援を試みる.FaceLooksは対面行動を計量し,発光することで相手の顔に注意を向かせる.本デバイスは赤外線通信技術を応用し,複数名間の相対的な頭部方向を計測し誰と対面したかを検知する.さらに外部端末とBluetooth通信することで,誰といつ対面したかを自動かつ実時間で記録することが可能である.ユーザスタディより,デバイスを発光させることで発達障害児の対面時間が長くなることを確認した.(MDPI Sensors 2018)
主要論文5編
- Taku Hachisu, Yadong Pan, Soichiro Matsuda, Baptiste Bourreau, Kenji Suzuki: FaceLooks: a Smart Headband for Signaling Face-to-Face Behavior, MDPI Sensors, vol. 18, no. 7, 2066, 2018.
- 蜂須拓,潘雅冬,松田壮一郎,バティスト・ブロー,鈴木健嗣:複数人による双方向の対面行動を計量する頭部装着型デバイス,電子情報通信学会論文誌,vol. J101-D, no. 2, pp. 320-329, 2018.
- Yadong Pan, Taku Hachisu, Kenji Suzuki: Computational Modeling of Head-Eye Coordination in Face-to-Face Behavior, in Proceedings of IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (SMC) 2017, pp. 1058-1063, Banff, Canada, Oct. 5-8, 2017.
- 蜂須拓,Yadong Pan,利根忠幸,Baptiste Bourreau,鈴木健嗣:赤外線通信により物理的対面を計量するウェアラブルデバイス,日本バーチャルリアリティ学会論文誌,vol. 22,no. 1,pp. 11-18,2017.
- 蜂須拓,潘雅冬,松田壮一郎,バティスト・ブロー,鈴木健嗣:対面行動を拡張するウェアラブルデバイス:赤外線通信による物理的対面の計測,電子情報通信学会HCGシンポジウム2016,高知,2016/12/7-9.
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